ダイエットの遺伝子検査の項目一覧:よく調べる遺伝子と中身
2026年10月7日
文責: dNAXY neo 編集部(担当ペルソナ: 佐々木 英樹)
ダイエットの遺伝子検査でよく調べるのは、糖質、脂質、筋肉(たんぱく質)に関わるとされる遺伝子です。日本で売られている検査では、ADRB3、UCP1、ADRB2 の3つの遺伝子がよく使われています。
検査によっては、ここに4つ目の遺伝子を足したり、同じ遺伝子を別の項目の名前で出したりします。この記事で扱うのは、よく調べる遺伝子の一覧と、それぞれの中身です。
よく調べる3つの遺伝子
3つの遺伝子がつくるたんぱく質は、どれも体が脂肪を使ったり、熱をつくったりするしくみに関わります。dNAXY neo の検査で調べる場所と、結果の項目は次のとおりです。
| 遺伝子 |
調べる場所 |
dNAXY neo の項目 |
主な食べ物 |
| ADRB3 |
Trp64Arg |
糖質 |
ごはん、パン、麺、甘いもの |
| UCP1 |
-3826A>G |
脂質 |
揚げ物、脂の多い肉、バター |
| ADRB2 |
Arg16Gly |
たんぱく質(筋肉) |
肉、魚、卵、大豆 |
ADRB3 はβ3アドレナリン受容体、ADRB2 はβ2アドレナリン受容体の遺伝子です。UCP1 は脱共役タンパク質1の遺伝子で、熱をつくるたんぱく質にあたります。
それぞれの遺伝子のはたらきは、個別の記事で詳しく説明しています。「ADRB3(β3アドレナリン受容体)遺伝子とは?肥満との関係」「UCP1 遺伝子とは?熱をつくるたんぱく質のはたらき」「ADRB2(β2アドレナリン受容体)遺伝子とは?肥満との関係」をご覧ください。
3つの遺伝子の研究の中身
3つの遺伝子には、どれも日本人を対象にした研究があります。ただし、根拠の強さは遺伝子ごとに違います。dNAXY neo の「検査結果の根拠」のページから、主な結果を抜き出しました。
| 遺伝子 |
日本人の研究の主な結果 |
| ADRB3 |
研究をまとめた解析(Kurokawa ら、2001年)で、この型を持つ人は BMI が平均 0.26 kg/m² 高かった |
| UCP1 |
女性312人の研究(Matsushita ら、2003年)で、この型を持つ閉経前の女性は BMI と4年間の体重の増え方が大きかった |
| ADRB2 |
4,193人の研究(Pereira ら、2011年)で、この型だけでは肥満との関連が見られなかった |
ADRB3 でも、6か月の食事と運動の介入で、型の有無による体重の減り方の差が見られなかった研究があります。UCP1 には、若い男性で BMI との関連が見られなかった研究もあります。3つの中で根拠が最も弱いのは ADRB2 です。
項目の一覧を見るときは、遺伝子の名前だけでなく、研究の結果が分かれているかどうかもあわせて確かめてください。
検査によって足される項目
3つの遺伝子に加えて、FTO という遺伝子を4つ目の項目として調べる検査もあります。FTO は、体格に関わる遺伝子を探す大規模な研究でよく名前が挙がる遺伝子です。体格に関わる遺伝子の種類と影響の大きさは「肥満遺伝子とは?種類と、1つの遺伝子の影響の大きさ」にまとめています。
同じ遺伝子を調べていても、項目の名前は検査ごとにばらばらです。dNAXY neo は ADRB2 を「筋肉の付きにくさ」、つまりたんぱく質の項目として出しています。一方で、ADRB2 を「基礎代謝」の項目として出す検査もあります。名前が違う項目でも、中身は同じ遺伝子の同じ場所かもしれません。
検査ごとの結果の違いは「遺伝子検査の結果が会社によって違うのはなぜ?呼び方と調べる遺伝子」で説明しています。
項目の一覧で確かめること
検査の販売ページや結果のサンプルを見るときは、次の3つを確かめてください。
- 項目ごとに、何という遺伝子を調べるかが書かれているか
- 遺伝子の中のどの場所かが書かれているか。Trp64Arg のようなアミノ酸の名前や、rs で始まる番号が目印です
- その遺伝子の研究が、どこで読めるか
この3つがそろっていれば、項目の名前が違う検査どうしでも中身を比べられます。dNAXY neo では、調べる場所を Trp64Arg(rs4994)、-3826A>G(rs1800592)、Arg16Gly(rs1042713)と公開しています。項目数の多さを比べる考え方は、検査の選び方の記事「ダイエットの遺伝子検査の選び方:項目数、価格、検査のあと」にまとめました。
dNAXY neo の3つの項目と結果
dNAXY neo の結果レポートでは、糖質、脂質、たんぱく質(筋肉)の3つの項目ごとに、危険度1〜3が出ます。糖質と脂質は控える量の目安、たんぱく質はとる量の目安です。たとえば糖質の危険度が3なら、主食の量を「ひかえめ」にするのが目安になります。3つの項目の意味は「糖質・脂質・たんぱく質の3つの項目とは?結果の項目の意味」で説明しています。
検査は、綿棒で頬の内側をこすって送る方式です。検体の到着から約2週間で、マイページの結果レポートが開けるようになります。価格は9,350円(税込・送料込み)で、結果が出た日から30日間、遺伝子タイプに合わせた1週間の献立と食事の判定を使えます。
文責
dNAXY neo 編集部(株式会社tatepass)

担当ペルソナ: 佐々木 英樹(遺伝子検査)
遺伝子と遺伝子検査の記事を担当します。検査でわかることとわからないことを分けて、根拠の研究とあわせて説明します。
担当ペルソナについて
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