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ADRB2(β2アドレナリン受容体)遺伝子とは?肥満との関係

2026年10月6日

ADRB2 は、β2アドレナリン受容体を作る遺伝子です。この受容体は、交感神経が出す合図を細胞の表面で受け取る部分で、Arg16Gly という型と肥満の関連が調べられてきました。

日本人を対象にした大規模な研究では、この型だけでは肥満との関連が認められていません。dNAXY neo が調べる3つの遺伝子の中で、根拠が最も弱い項目です。結果レポートでは「筋肉の付きにくさ」の項目に使っています。

ADRB2 遺伝子と Arg16Gly

β2アドレナリン受容体は、G タンパク質共役受容体というグループに属します。細胞の表面でアドレナリンなどの合図を受け取り、細胞の中に伝える受容体です。ADRB2 遺伝子は、5番染色体にあるこの受容体の設計図です(NCBI Gene)。脂肪細胞にもこの受容体があり、結果レポートでは、脂肪の分解や筋肉の生成に関わる遺伝子として説明しています。

遺伝子の配列には、人によって1文字だけ違う箇所があります。ADRB2 でよく研究されているのは、受容体の16番目のアミノ酸がアルギニン(Arg)からグリシン(Gly)に置き換わる型です。名前は Arg16Gly で、dbSNP では rs1042713 という番号が付いています。塩基は A(Arg)と G(Gly)の2通りです。人は遺伝子を2本ずつ持つので、組み合わせは A/A、A/G、G/G の3通りになります。

「ADRB2 GG」と書かれるのは、2本とも G、つまり Gly の並びを持つ組み合わせです。dbSNP に載っている日本人の集団のデータ(38KJPN)では、A が約49%、G が約51%で、ほぼ半々でした。

海外では、スウェーデンの女性140人を調べた1997年の報告(Large ら)があります。Gly16 を持つ人の脂肪細胞では、受容体が合図に反応しやすいことがわかりました。この報告でも、Arg16Gly と肥満との関連は見られていません。関連があったのは、同じ遺伝子の別の型(Gln27Glu)でした。

日本人の研究でわかっていること

「検査結果の根拠」のページに、ADRB2 の3つの研究を載せています。PubMed の抄録で確かめた内容は次のとおりです。

研究 対象 結果
Hayakawa ら(2000年) 日本人男性210人 Arg16Gly と肥満との関連は見られなかった
Pereira ら(2011年) 日本人4,193人 この型だけでは、BMI や肥満との関連は見られなかった
Tsunekawa ら(2011年) 日本人222人 ADRB3、UCP1 の型と組み合わせたとき、腹部の脂肪のつき方(ウエストとヒップの比)との関連が見られた

3つのうち2つは、この型だけでは関連を認めていません。4,193人の研究では、別の遺伝子(レプチン受容体)の型と組み合わせたときに、男性でのみ関連が見られました。222人の研究も、ADRB3 と UCP1 の型との組み合わせで調べた結果です。ADRB2 の型を単独で見て、肥満との関連を報告した日本人の研究は、根拠のページにはありません。

3つの中で根拠が最も弱い

ADRB3 と UCP1 には、日本人で BMI や体重の変化との関連を報告した研究があります。ADRB2 には、そのような研究がありません。

米国の成人609人を対象にした無作為化試験(Gardner ら、JAMA 2018年)もあります。この試験では、低脂肪食と低炭水化物食のどちらが合うかを、ADRB2 を含む3つの遺伝子の型の組み合わせで分けて調べました。12か月の体重の減り方は、遺伝子の型で分けても差が見られませんでした。

結果レポートでの扱い

dNAXY neo の結果レポートでは、ADRB2 の型を「筋肉の付きにくさ」の項目に使い、危険度1〜3で出します。レポートの中の表記は β2AR です。危険度は、Gly の並びを持つ数で決まります。

遺伝子タイプ 危険度 食事の目安 1日のたんぱく質の目安
A/A 危険度1 しっかりとる 体重×1.5〜1.75g
A/G 危険度2 多めにとる 体重×1.75〜2g
G/G 危険度3 多めにとる 体重×2〜2.5g

体重60kgなら、危険度1で90〜105g、危険度2で105〜120g、危険度3で120〜150gです。たんぱく質の項目は、危険度1でも「しっかりとる」で、危険度が上がるほど目安の量が増えます。

運動のアドバイスも、この項目で変わります。危険度2以上なら、筋肉を落とさないことを優先し、筋トレを中心にした組み立てです。有酸素運動は、できる範囲で行います。

結果レポートの実物は「結果レポートのサンプル」で見られます。サンプルは、筋肉の付きにくさが危険度2の例です。

検査の費用と流れ

dNAXY neo の検査では、綿棒で頬の内側をこすり、返信用の封筒で送ります。検体の到着から約2週間で、マイページの結果レポートが開けるようになります。

ダイエット遺伝子検査+30日プログラムの価格は9,350円(税込・送料込み)です。結果が出た日から30日間は、遺伝子タイプに合わせた1週間の献立と、食事の判定が使えます。

出典

ダイエット遺伝子検査+30日プログラム

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