遺伝子検査の結果が会社によって違うのはなぜ?呼び方と調べる遺伝子
2026年10月7日
文責: dNAXY neo 編集部(担当ペルソナ: 佐々木 英樹)
2つの会社で受けた遺伝子検査の結果が違って見える主な理由は、調べる遺伝子の数と種類、結果の分け方が会社ごとに違うことです。同じ遺伝子の同じ場所を調べていれば、読み取った並びは同じになるはずです。
呼び方が違っても、糖質、脂質、たんぱく質(筋肉)のどれに気をつけるかに置き換えると、2つの結果を同じ物差しで比べられます。
調べる遺伝子の数と種類が違う
肥満に関わる遺伝子の検査といっても、調べる遺伝子は会社が選びます。2026年10月に各社の公式の販売ページを確かめると、ADRB3、UCP1、ADRB2 の3つに加えて、4つ目の遺伝子を調べる検査もありました。
dNAXY neo の検査で調べるのは、次の3つです。
| 項目 |
遺伝子 |
調べる場所 |
dbSNP の番号 |
| 糖質 |
ADRB3 |
Trp64Arg |
rs4994 |
| 脂質 |
UCP1 |
-3826A>G |
rs1800592 |
| たんぱく質(筋肉) |
ADRB2 |
Arg16Gly |
rs1042713 |
一方の会社だけが調べている遺伝子があれば、その遺伝子のぶんだけ結果が違って当然です。ある会社で「気をつける」と出た項目が、もう一方の会社では調べられていない場合もあります。
同じ遺伝子でも、調べる場所が違うことがある
同じ遺伝子の中でも、人によって並びが違う場所は1つとは限りません。米国国立生物工学情報センター(NCBI)の dbSNP では、ADRB2 遺伝子の中に、16番目のアミノ酸が変わる Arg16Gly(rs1042713)と、27番目が変わる Gln27Glu(rs1042714)が別々に登録されています。2つの場所は、5番染色体の上で33塩基しか離れていません。
dNAXY neo が調べるのは Arg16Gly です。米国の成人609人を対象にした無作為化試験(Gardner ら、JAMA 2018年)が遺伝子の組み合わせに使ったのは、ADRB2 の Gln27Glu でした。どちらも「ADRB2 を調べた」といえますが、読んでいる場所は別です。結果の名前に同じ遺伝子名が書かれていても、場所が違えば結果が違うことはありえます。
同じ場所なら、読み取った並びは同じになるはず
遺伝子の並びは、親から受け継いだもので、生まれてから変わりません。頬の内側の細胞で調べても、別の日に採り直しても、同じ場所なら同じ並びが読み取れるはずです。
2つの結果を比べるときは、まず遺伝子名と場所の名前を並べてみてください。結果の資料に dbSNP の番号(rs で始まる番号)や、Trp64Arg のようなアミノ酸の名前が書かれていれば、同じ場所かどうかを確かめられます。同じ場所で読んだ並びが違って見えるときは、並びの書き方や、どちらの並びを「気をつける」側にしているかを、それぞれの会社の説明で確かめてください。
結果の分け方と呼び方が違う
同じ並びを読んでも、それをどう分けるかは会社が決めます。1つの場所の並びの組み合わせは3通りあり、dNAXY neo では3通りをそのまま危険度1〜3に当てています。たとえば ADRB3 の Trp/Arg は、糖質の項目の危険度2です。組み合わせを2つに分ける会社なら、同じ Trp/Arg を「気をつける」と「気にしなくてよい」のどちらかに入れることになります。
呼び方も会社ごとです。りんご型、洋なし型、バナナ型の果物の名前を使う会社もあれば、動物の名前を使う会社もあります。どれにも当てはまらない人に、別の名前を付ける会社もあります。果物の名前と dNAXY neo の項目の対応は「りんご型・洋なし型・バナナ型とは?遺伝子タイプとの対応」に、動物の名前については「動物の名前のタイプとは?遺伝子検査の呼び方の違い」にまとめています。
糖質・脂質・たんぱく質で比べる
名前が違う2つの結果は、次の手順で比べると、どこが同じでどこが違うかが見えてきます。
- それぞれの結果の説明から、気をつける項目を糖質、脂質、たんぱく質(筋肉)に置き換えます。
- 同じ項目について、どの遺伝子のどの場所で決めたかを確かめます。
- 同じ場所で決めた項目は、分け方の違いだけを見ます。違う場所や違う遺伝子で決めた項目は、別々の情報として読みます。
dNAXY neo の結果レポートは、名前を付けずに3つの項目ごとに危険度を出すので、ほかの会社の結果と項目ごとに並べやすい作りです。3つの遺伝子の研究は、関連を認めなかったものも含めて「検査結果の根拠」のページにまとめました。
ほかの会社の結果だけを持っている人は、dNAXY neo のアプリでその会社のタイプをりんご型、洋なし型、バナナ型から選べます。選ぶと、糖質を控える、脂質を控える、たんぱく質を多めにとる方針の1週間の献立のプレビューを無料で見られます。
3つの項目の危険度をそろえて知りたいときは、dNAXY neo の検査を受けてください。価格は9,350円(税込・送料込み)で、検体の到着から約2週間で結果レポートが開けるようになります。結果が出た日から30日間、危険度に合わせた献立と食事の判定を使えます。
出典
文責
dNAXY neo 編集部(株式会社tatepass)

担当ペルソナ: 佐々木 英樹(遺伝子検査)
遺伝子と遺伝子検査の記事を担当します。検査でわかることとわからないことを分けて、根拠の研究とあわせて説明します。
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