マイページ

基礎代謝は遺伝で決まる?代謝と遺伝子の関係と、変えられる部分

2026年10月7日

基礎代謝の量は、主に体の大きさと筋肉の量で決まり、遺伝もその一部に関わっています。ダイエットの遺伝子検査で基礎代謝の量はわからないので、遺伝子の結果は筋肉の量を保つ食事と運動の目安として使います。

この記事で研究の数字から確かめるのは、基礎代謝が何で決まるかと、遺伝が関わる割合です。後半では、dNAXY neo の結果レポートの「筋肉の付きにくさ」の項目を、基礎代謝とどう結びつけて読むかを取り上げています。

基礎代謝は、体の大きさと筋肉の量で決まる

基礎代謝は、呼吸や体温の維持など、じっとしていても体が使うエネルギーです。厚生労働省の e-ヘルスネットによると、1日に使うエネルギーの約60%が基礎代謝で、その量は体格によって決まります。

体のどこがエネルギーを使うかも、同じ e-ヘルスネットの記事「加齢とエネルギー代謝」に表があります。体重70kgの人の例で、主なものを抜き出しました。

臓器・組織 重さ 1kgあたりの1日の量 全身に占める割合
骨格筋 28.0kg 13kcal 22%
肝臓 1.8kg 200kcal 21%
脳 1.4kg 240kcal 20%
脂肪組織 15.0kg 4.5kcal 4%

骨格筋は1kgあたりの量では臓器より少ないものの、重さがあるため全身の22%を占めます。脂肪組織の1kgあたりの量は、骨格筋の3分の1ほどです。同じ記事は、年齢とともに基礎代謝が下がる主な理由を、筋肉などの除脂肪量が減ることだと説明しています。

遺伝の影響は、筋肉の量などを除いた残りの一部

基礎代謝と家族の関係を調べた研究があります。Bogardus ら(1986年)は、米国南西部の先住民の成人130人(54家族)の安静時の代謝量を測りました。その結果、人による代謝量の違いの83%は、除脂肪量、年齢、性別の3つで説明できました。中でも影響が大きかったのは除脂肪量です。

この3つを差し引いたうえで、どの家族の出身かによって、さらに11%が説明されました。同じ体格でも、家族によって基礎代謝に差があるという結果です。家族の差には、遺伝のほかに、家族で共通する暮らし方も含まれます。ただし、この研究では、代謝量の低い家族の人が、高い家族の人より太っているという結果は出ていません。

遺伝子検査では、基礎代謝の量はわからない

dNAXY neo の検査で調べるのは、肥満に関連するとされる3つの遺伝子(ADRB3、UCP1、ADRB2)の型です。基礎代謝の量を測ったり、遺伝子から計算したりはしません。

基礎代謝の量を知りたいときは、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」の基礎代謝基準値に体重を掛けると、おおよその値を出せます。年代ごとの値と、40代から気をつけることは「40代で太りやすくなったと感じたら:遺伝子検査を受ける時期」で紹介しています。

筋肉の付きにくさの項目は、筋肉の量を保つ目安

基礎代謝に関わるもののうち、食事と運動で増やせるのは筋肉の量です。dNAXY neo の結果レポートには、ADRB2 の型から危険度1〜3を出す「筋肉の付きにくさ」の項目があり、筋肉の量を保つための食事と運動の目安に使います。

結果レポートの「検査結果」の章では、危険度が高い人について、たんぱく質がエネルギーとして使われやすく、食事のたんぱく質が足りないと筋肉が分解されやすいと説明しています。1日のたんぱく質の目安は、危険度ごとに次のとおりです。

筋肉の付きにくさ 1日のたんぱく質の目安 体重60kgの場合
危険度1 体重×1.5〜1.75g 90〜105g
危険度2 体重×1.75〜2g 105〜120g
危険度3 体重×2〜2.5g 120〜150g

「運動アドバイス」の章には、筋トレを続けると筋肉の量が増え、それに伴って基礎代謝が上がるという説明があります。有酸素運動と筋トレのどちらかにするなら、筋トレを優先するように書かれています。

筋トレの負荷も、この項目の危険度ごとに違う設定です。危険度ごとの負荷の決まり方は「筋肉がつきにくい遺伝子とは?ADRB2 と筋肉の項目の扱い」で説明しました。家で始めるなら、運動の辞書のバックランジが取り組みやすい種目です。片足を後ろへ大きく引いて腰を下ろし、前の足のかかとで床を押して戻ります。前に踏み出すランジより膝への負担が少ない種目です。

ADRB2 は、3つの遺伝子の中で根拠が最も弱い項目です。日本人4,193人の研究では、この型だけでは BMI や肥満との関連が見られていません。研究の一覧は「検査結果の根拠」に載せています。

検査の受け方

dNAXY neo の検査は、綿棒で頬の内側をこすって送る方式です。検体の到着から約2週間で、マイページの結果レポートが開けるようになります。価格は9,350円(税込・送料込み)です。結果が出た日から30日間は、たんぱく質の目安に合わせた1週間の献立と食事の判定を使えます。

出典

ダイエット遺伝子検査+30日プログラム

9,350円(税込・送料込み)

検査の内容を見る

関連する記事

「体質と遺伝」の記事をすべて見る(7本)