更年期にお腹がぽっこりするのはなぜ? 脂肪のつき方の変化
2026年10月7日
文責: dNAXY neo 編集部(担当ペルソナ: 佐藤 豊)
更年期にお腹がぽっこりしてくるのは、女性ホルモンが減る時期に、脂肪がお腹の内側につきやすくなるためです。閉経後の女性では、年齢や全身の脂肪の量をそろえて比べても、お腹の内側の脂肪が多いという研究があります。
お腹まわりを減らすには、全身の体脂肪を減らすことが必要です。この記事では、脂肪のつき方が変わる理由と、変化の確かめ方を説明します。
脂肪のつき方には、2つの型がある
厚生労働省の健康情報サイト(e-ヘルスネット)は、肥満を内臓脂肪型と皮下脂肪型に分けて説明しています。内臓脂肪型は、筋肉の内側の腹腔内に脂肪が多くたまる型で、別名は「リンゴ型肥満」です。皮下脂肪型は、腰まわりや太ももなど下半身を中心に皮下脂肪が多くたまり、内臓脂肪は少ない型です。こちらは「洋ナシ型肥満」と呼ばれます。
同じサイトによると、閉経の前後5年の約10年間が更年期で、日本人の平均閉経年齢は50歳ごろです。更年期には女性ホルモンが減少します。
閉経の後は、お腹の内側に脂肪がつきやすい
米国の女性で、閉経の前と後の体の中身を比べた研究があります(Toth ら、2000年)。閉経前の女性53人と、閉経して間もない女性28人を、X線を使う測定と CT で調べました。
| 比べた値 |
閉経後の女性の結果 |
| 全身の脂肪の量 |
閉経前の女性より28%多い |
| お腹の内側の脂肪の面積 |
閉経前の女性より49%大きい |
| お腹の皮下脂肪の面積 |
閉経前の女性より22%大きい |
| 筋肉などの脂肪以外の量 |
差は見られない |
年齢と全身の脂肪の量をそろえて比べ直すと、お腹の皮下脂肪の差は見られなくなりました。お腹の内側の脂肪の差は、そろえた後も残っています。研究者は、閉経して間もない時期は、年齢や全身の脂肪とは別に、お腹の内側の脂肪が増えやすいと結論しています。
ただし、この研究は閉経の前と後の別の人を一度に比べたもので、同じ人を追ったものではありません。体の中身の変化を同じ人で追った研究は「更年期のダイエットの考え方 体の変化に合わせた食事」で紹介しています。
腹筋運動だけでは、お腹の脂肪に差が出なかった
お腹の脂肪を減らそうとして、腹筋運動だけを増やす人もいます。米国の24人を2つに分けた試験(Vispute ら、2011年)では、一方が7種類の腹筋運動を2セット10回ずつ、週5日、6週間続けました。食事の量は両方とも変えていません。
6週間の後、腹筋運動の組は、腹筋の持久力が上がりました。一方で、体重、体脂肪率、お腹まわりの脂肪、腹囲には、運動しなかった組との差が出ませんでした。
お腹まわりを減らすのは、全身の体脂肪を減らしたときです。厚生労働省の保健指導の教材は、腹囲1cmを減らすのは体重1kgを減らすことにあたり、約7,000kcalが要るとしています。食事で変えることは「お腹の脂肪を落とす食事 毎日の食べ方で変えること」に、運動の組み合わせは「内臓脂肪を減らす運動:有酸素運動と筋トレの組み合わせ」にまとめました。
ウエストを測って、変化を見る
体重計の数字だけでは、脂肪がどこについたかはわかりません。お腹まわりの変化は、ウエストを測って確かめてください。
e-ヘルスネットによると、へそのまわりのサイズをウエスト周囲径といい、健診の腹囲と同じものです。厚生労働省の保健指導の教材では、力を抜いて立ち、へその高さに巻き尺を水平に巻いて、普通の呼吸で息をはいた終わりに読みます。測る間隔は「閉経後のダイエットのコツ 筋肉を保ちながら食べる量を整える」で説明しています。
お腹の張りや痛みがあるときは、脂肪の話とは分けて、医療機関に相談してください。
結果レポートの「太り方の特徴」
dNAXY neo の結果レポートの「検査結果」の章には、遺伝子タイプごとに「太り方の特徴」が載ります。お腹の特徴が出るのは、糖質の危険度が2か3の結果です。
| 糖質の危険度 |
たんぱく質(筋肉)の危険度 |
太り方の特徴に出るお腹のこと |
| 2か3 |
1 |
ぽっこりとしたお腹 |
| 2か3 |
2か3 |
お腹周りのたるみ |
| 1 |
どれでも |
お腹の特徴は出ない |
3つの遺伝子の組み合わせとお腹の脂肪の研究もあります。日本人222人の研究(Tsunekawa ら、2011年)では、ADRB3、ADRB2、UCP1 の3つで、肥満に関連するとされる型を合わせて4つ以上持つ人は、ウエストとヒップの比が高くなっていました。1つの遺伝子タイプでお腹の脂肪が決まるわけではありません。結果は、主食と脂質のどちらを先に控えるかを決める目安として使ってください。
自分の遺伝子タイプを知るには
dNAXY neo の検査は、綿棒で頬の内側をこすって送る方式です。検体の到着から約2週間で、結果レポートが開けるようになります。価格は9,350円(税込・送料込み)です。結果が出た日から30日間は、遺伝子タイプに合わせた1週間の献立と食事の判定を使えます。結果レポートの一例は「結果レポートのサンプル」で見られます。
出典
文責
dNAXY neo 編集部(株式会社tatepass)

担当ペルソナ: 佐藤 豊(運動・ダイエット)
運動とダイエットの記事を担当します。続けやすさを優先して、家でできる運動や体重の数字の見方を、研究でわかっている範囲で説明します。
担当ペルソナについて
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