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太りやすさは遺伝子だけで決まらない:食べる量との関係

2026年10月7日

太りやすいとされる遺伝子の型を持っていても、食べる量に関係なく太るとは言えません。日本人男性295人の研究では、ADRB3 の型だけでは肥満の割合に差がなく、摂取エネルギーが多い人でだけ、型を持つ人の肥満の割合が高く出ました。

この記事では、この研究を食べる量ごとの数字で読み、どこまで言えるかを説明します。最後に、結果レポートを食べる量と中身を決める目安に使う方法をまとめます。

日本人男性295人の研究

Miyaki ら(2005年、慶應義塾大学)は、神奈川県の化学工業の会社で働く健康な男性295人を調べました。ADRB3 の Trp64Arg という型を持つ人は97人、持たない人は198人です。1日の摂取エネルギーは、食べる頻度を答える質問票から計算しています。

型の有無だけで比べると、2つのグループの BMI は平均23.2と23.4、ウエストは平均83.5cmと84.1cmで、差はありませんでした。1日の摂取エネルギーの平均も、どちらも約1,850kcalです。

食べる量で4つに分けると

研究者は、摂取エネルギーの少ない順に参加者を4つのグループに分けました。肥満はウエスト85cm以上として、肥満の人の割合を比べています。下の表の割合は、論文の人数から計算した値です。

1日の摂取エネルギー 型を持たない人 型を持つ人
1,515kcal以下 48%(50人中24人) 35%(23人中8人)
1,516〜1,795kcal 53%(45人中24人) 24%(29人中7人)
1,796〜2,131kcal 57%(54人中31人) 47%(19人中9人)
2,132kcal以上 44%(48人中21人) 73%(26人中19人)

型を持つ人の割合が統計的に意味のある幅で高かったのは、2,132kcal以上のグループだけです。年齢、喫煙、活動量をそろえた解析でも、このグループでは、型を持つ人の肥満のオッズ比(なりやすさの比)が3.37でした。下から2番目のグループでは、逆に型を持つ人の割合が低く出ています。

食べる量が多いほど、型に関係なくお腹まわりは大きい

同じ研究で、型を分けずに4つのグループを並べると、食べる量が多いグループほどウエストと BMI の平均が大きくなっていました。

1日の摂取エネルギー ウエストの平均 BMI の平均
1,515kcal以下 82.6cm 22.6
1,516〜1,795kcal 82.9cm 23.2
1,796〜2,131kcal 84.9cm 23.6
2,132kcal以上 85.2cm 23.8

研究者は、型の有無にかかわらず、摂取エネルギーが多いと肥満の危険が高まると考察しています。そのうえで、型を持つ人は、摂取エネルギーを適切に保てば危険の高まりを避けられる可能性がある、としています。

この研究で言えること、言えないこと

この結果は、1つの会社の男性295人を調べた1つの研究です。女性や、ほかの年代にそのまま当てはまるかはわかりません。

数字の読み方にも注意が要ります。質問票で答えた摂取エネルギーは、食事の記録より少なめに出る傾向があると、論文にも書かれています。2,132kcalという境目は、この参加者の中での順位の区切りで、一人ひとりの食べすぎの基準にはなりません。肥満の基準を BMI 25以上にした場合は、どのグループでも型による差は出ていません。オッズ比3.37の95%信頼区間は1.12〜10.16と幅があります。

研究者自身も、型の有無だけでは差がなかったことから、この型の影響は小さめだと書いています。言えるのは、型だけで太りやすさが決まるわけではなく、食べる量と重なったときに差が見えた、という範囲です。ADRB3 の減量の研究では結果が分かれていて、その一覧は「β3アドレナリン受容体の遺伝子とダイエット:減量の研究の結果」にあります。男性を対象にしたほかの研究は「男性もダイエットの遺伝子検査は役立つ?日本人男性の研究」で紹介しています。

結果レポートを、量と中身を決める目安に使う

dNAXY neo の結果レポートでは、ADRB3 の型を「糖質での太りやすさ」の項目に使い、危険度1〜3で示します。遺伝子タイプでわかるのは、量を決めたあとの中身の配分です。

結果レポートの「栄養の知識」の章には、1日の摂取カロリーを1,500kcalから3,000kcalまで7段階に分けて、たんぱく質、脂質、炭水化物の量を載せた表があります。たとえば P:F:C が40:35:25の結果では、次のとおりです。

1日のカロリー たんぱく質 脂質 炭水化物
1,500kcal 150g 58g 94g
2,000kcal 200g 78g 125g
2,500kcal 250g 97g 156g

まず自分の1日の量に近い行を決め、その行の配分に食事を合わせる使い方です。同じ配分でも、1日の量が変われば、とる量は大きく変わります。

検査を受けるには

dNAXY neo の検査で調べるのは、ADRB3、UCP1、ADRB2 の3つの遺伝子です。綿棒で頬の内側をこすって送ると、検体の到着から約2週間で、マイページの結果レポートが開けるようになります。価格は9,350円(税込・送料込み)です。

結果が出た日から30日間は、遺伝子タイプに合わせた1週間の献立と食事の判定を使えます。研究の一覧は「検査結果の根拠」のページに載せています。

出典

ダイエット遺伝子検査+30日プログラム

9,350円(税込・送料込み)

検査の内容を見る

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