お酒に強い弱いは遺伝子で決まる?ダイエットの検査との違い
2026年10月7日
文責: dNAXY neo 編集部(担当ペルソナ: 佐々木 英樹)
お酒に強いか弱いかには、ALDH2 などの、アルコールを分解する酵素の遺伝子が関わることが知られています。日本人には、ALDH2 の働きが弱い型や、働かない型を持つ人が多いのが特徴です。
ダイエットの遺伝子検査で調べるのは別の遺伝子で、dNAXY neo の検査でもお酒の強さは調べません。
アルコールが分解される順番
厚生労働省の e-ヘルスネットの「アルコールの吸収と分解」によると、アルコールは主に肝臓で、次の順に分解されます。
| 段階 |
主に働く酵素 |
できるもの |
| 1 |
アルコール脱水素酵素(ADH)など |
アセトアルデヒド |
| 2 |
アルデヒド脱水素酵素(ALDH) |
酢酸 |
お酒を飲んで顔が赤くなる、吐き気や動悸、眠気が出るといった反応は、フラッシング反応と呼ばれます。2段階目の ALDH のうち、ALDH2 の働きが弱い人に多く見られる反応です。
ALDH2 の型と日本人の割合
e-ヘルスネットの用語解説「2型アルデヒド脱水素酵素」によると、日本、中国、韓国などの東アジアの人には、ALDH2 の働きが弱い人が多くいます。人は ALDH2 の遺伝子を両親から1つずつ受け継ぐので、型は次の3つに分かれます。
| 型 |
日本人の割合 |
酵素の働き |
| 2つとも働く型(ホモ活性型) |
下の2つ以外の人 |
強い |
| 1つが弱い型(ヘテロ欠損型) |
3割強 |
2つとも働く型の約16分の1 |
| 2つとも弱い型(ホモ欠損型) |
1割弱 |
ゼロ |
2つとも弱い型の人は、少しのお酒でも血液中のアセトアルデヒドが急に増え、強いフラッシング反応が出るのが特徴です。e-ヘルスネットは、この型の人はめったにお酒を飲まないとしています。1つが弱い型の人もフラッシング反応が起こるため、飲まない人や少しだけ飲む人が多いと説明されています。ALDH2 の働きが弱い人の割合には地域差もあり、沖縄・九州南部・東北地方では30%台以下、九州北部や京都・大阪・愛知では50%前後です。
顔が赤くなるかどうかと、型の関係
e-ヘルスネットによると、ALDH2 の働きが弱い型の人は、コップ1杯のビールで顔が赤くなるフラッシング反応が起こり、少ない量で二日酔いになりやすいとされています。
ただし、1つが弱い型の人の中には、フラッシング反応が弱い人や、飲んでいるうちに慣れて飲めるようになる人もいるという説明です。慣れて反応が弱まっても、両親から受け継いだ ALDH2 の型そのものは変わりません。顔が赤くならないことだけで、型を見分けることはできないと考えてください。
もう1つの酵素 ADH1B と、飲む習慣
1段階目の酵素にも、遺伝子の型の違いがあります。e-ヘルスネットによると、日本人の5〜7%は、アルコールの分解が遅い ADH1B を持っています。アジア系でない人では、90%以上がこの型です。
お酒の強さは、遺伝子の型だけで決まるものでもありません。e-ヘルスネットは、習慣的に飲むと、脳がアルコールに慣れることと、CYP2E1 という別の酵素が増えることで、お酒に強くなるとしています。この CYP2E1 は、数日飲まないと減り、1週間ほどで元に戻ります。同じ人でも、アルコールを分解する速さは変わるということです。
ダイエットの遺伝子検査との違い
遺伝子検査には、お酒の強さを調べるとする検査もあります。お酒の強さに関わるのは、アルコールを分解する酵素の遺伝子です。ダイエットの遺伝子検査は、肥満に関連するとされる遺伝子の型を調べます。調べる遺伝子が違うので、ダイエットの検査の結果からお酒の強さはわからず、お酒の検査の結果から食事の目安もわかりません。
| 遺伝子 |
関わること |
| ALDH2、ADH1B |
アルコールとアセトアルデヒドの分解 |
| ADRB3、UCP1、ADRB2 |
dNAXY neo の検査で調べる遺伝子。糖質、脂質、たんぱく質(筋肉)の項目ごとに危険度1〜3を出す |
遺伝子検査の種類の全体は「遺伝子検査の種類:ダイエット、病気、祖先などの違い」にまとめています。
dNAXY neo の結果レポートは、3つの項目ごとの危険度から、食事と運動の目安を示すものです。お酒の強さは結果に出ません。ダイエット中のお酒の量の考え方は「ビールはダイエット中に飲んでいい?糖質オフと量の目安」で扱っています。
dNAXY neo の検査の受け方
dNAXY neo の検査は、綿棒で頬の内側をこすって送る方式です。検体の到着から約2週間で、結果レポートがマイページで開けるようになります。価格は9,350円(税込・送料込み)で、結果が出た日から30日間は、遺伝子タイプに合わせた1週間の献立と食事の判定を使えます。
出典
文責
dNAXY neo 編集部(株式会社tatepass)

担当ペルソナ: 佐々木 英樹(遺伝子検査)
遺伝子と遺伝子検査の記事を担当します。検査でわかることとわからないことを分けて、根拠の研究とあわせて説明します。
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