UCP1 遺伝子とダイエット:脂質の項目と結果レポートでの扱い
2026年10月7日
文責: dNAXY neo 編集部(担当ペルソナ: 佐々木 英樹)
dNAXY neo の結果レポートでは、UCP1 の結果を「脂質での太りやすさ」の項目として扱います。危険度ごとの脂質の目安は、危険度1が「いつもどおり」、危険度2が「ややひかえめ」、危険度3が「ひかえめ」です。
この記事では、UCP1 が脂質の項目になる理由と、目安を1日の量に直した値、揚げ物や脂の多い肉の選び方を、結果レポートの章と料理の辞書の値で説明します。
UCP1 が「脂質」の項目になる理由
UCP1 は、褐色脂肪細胞にある脱共役タンパク質1の遺伝子です。結果レポートの「検査結果」の章は、このたんぱく質が中性脂肪を分解し、脂肪酸を熱に変えて体の外に出す役目を持つと説明しています。危険度が高い人は UCP1 のはたらきが弱く、脂肪を燃やす効率が下がりやすい体質だというのが、結果レポートの説明です。
脂肪を熱に変えるたんぱく質の遺伝子なので、結果レポートは UCP1 を食事の脂質に結びつけています。ただし、研究で確かめられているのは、UCP1 の型と BMI や体重の増え方との関連までです。日本人女性312人の研究では、型を持つ閉経前の女性で BMI と4年間の体重の増え方が大きく、若い男性349人の研究では BMI との関連は見られませんでした。研究の読み方は「UCP1 遺伝子の多型(-3826A>G)と体重」にまとめています。
危険度ごとの脂質の目安と1日の量
結果レポートの「栄養の知識」の章には、たんぱく質(P)、脂質(F)、炭水化物(C)の割合と、1日のカロリーごとの量の表があります。糖質の危険度が1の人について、脂質の割合を脂質の危険度ごとに並べたのが次の表です。
| 脂質の危険度 |
食事の目安 |
脂質の割合 |
1日2,000kcal のときの脂質 |
| 危険度1 |
いつもどおり |
30% |
67g |
| 危険度2 |
ややひかえめ |
25% |
56g |
| 危険度3 |
ひかえめ |
20% |
44g |
糖質の危険度のほうが高い人は、糖質を先に控える割合になり、脂質は35〜40%です。糖質と脂質が同じ危険度の結果では、もう一方を控える場合の割合も結果レポートに書かれていて、続けやすいほうを選べます。2つの項目の選び方は「糖質制限と脂質制限、どちらにするかを結果で決める」が詳しい記事です。
同じ章には、除脂肪体重(体重から体脂肪の重さを引いた値)をもとにした目安もあります。ゆるい脂質制限で除脂肪体重×0.7〜0.8g、しっかりした脂質制限で×0.5〜0.6gです。
結果レポートの「脂質を減らしましょう」の4つの工夫
脂質を先に控える結果の多くでは、「食生活アドバイス」の章に「脂質を減らしましょう」という項目が入ります。挙げている工夫は4つです。
- サラダのドレッシングをノンオイルにする
- 牛と豚はヒレかもも、鶏肉は皮なしを選ぶ
- 調理法は、茹でる、焼く、揚げるの順に選ぶ
- カフェラテやミルクティーは、低脂肪乳か無脂肪乳に替える
一気に減らすと負担になるので、まずは食材と調理法から見直す、というのが結果レポートの方針です。
肉の部位と調理法で、脂質はここまで変わる
工夫の2と3を、料理の辞書の1人分の値で確かめました。
| 料理(1人分) |
カロリー |
脂質 |
たんぱく質 |
| 豚の角煮 |
469kcal |
38.0g |
18.6g |
| 豚ヒレ肉のソテー |
186kcal |
8.5g |
27.7g |
| さばの竜田揚げ |
354kcal |
26.8g |
21.4g |
| さばの塩焼き |
216kcal |
15.3g |
21.1g |
| さば缶と大根の煮物 |
191kcal |
9.8g |
19.7g |
同じ豚肉でも、角煮をヒレ肉のソテーに替えると、脂質は約30g少なくなります。さばは、竜田揚げから塩焼きに替えると約11g減る計算です。たんぱく質の量はほとんど変わらないので、肉や魚の量を減らさずに脂質を下げられます。
栄養の知識の章の食材の表では、バター大さじ1の脂質が9.7g、牛肉のステーキ200gが44.1g、鮭の切り身1切れ(80g)が3.6gです。パンに塗るバターや、霜降りの肉の回数も見直すところになります。
脂質を減らしすぎない
栄養の知識の章は、脂質を控えすぎることにも注意を促しています。脂質は、ビタミンA、D、E、K の吸収を助けるからです。控える脂質の中でも、さばなどの青魚に多い不飽和脂肪酸はとるように書かれています。危険度3でも、目安は1日のエネルギーの20%で、脂質をゼロにする食事ではありません。
結果を毎日の献立に使う
dNAXY neo では、結果が出た日から30日間、脂質の危険度に合わせた1週間の献立と食事の判定を使えます。食事の判定は、食べる前に料理名を入れるか写真を撮ると、その食事が目安に合うかを判定する機能です。30日のあとは、月額1,380円か年額11,760円(月々980円)で続けられます。
検査は綿棒で頬の内側をこすって送る方式で、価格は9,350円(税込・送料込み)です。研究の一覧は「検査結果の根拠」に載せています。
文責
dNAXY neo 編集部(株式会社tatepass)

担当ペルソナ: 佐々木 英樹(遺伝子検査)
遺伝子と遺伝子検査の記事を担当します。検査でわかることとわからないことを分けて、根拠の研究とあわせて説明します。
担当ペルソナについて
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