トップ 読みもの 遺伝子 研究と根拠 無作為化試験 遺伝子で 食事法を 選んでも 差が なかった 試験:609人の 12か 月 2026年10月7日
文責: dNAXY neo 編集部(担当ペルソナ: 佐々木 英樹 )
DIETFITS 試験は、 米国の 成人609人を 低脂肪食と 低炭水化物食に くじで 分け、 12か月の 体重の 変化を 比べた 無作為化試験です。 3つの 遺伝子の タイプで 「合う 食事法」を 分けても、 合う方の 食事法に 振り分けられた 人の 体重の 減り方に 差は ありませんでした。
遺伝子の タイプで 食事法を 選び分ければ 体重が より 減る、と いう 考えを、 この 試験の 結果は 支持しませんでした。 この 記事では、 試験の 方法と 結果を JAMA の 論文 (Gardner ら、 2018年)で 確かめ、 dNAXY neo が 遺伝子タイプを どう 使うかを 説明します。
試験の 対象と 方法
試験を 行ったのは、 米国スタンフォード 大学の 研究グループです。 参加者の 条件は、 18〜50歳で 糖尿病が なく、 BMI が 28〜40の 成人でした。 参加者の 平均は 40歳、 BMI 33で、 57%が 女性です。
項目
内容
人数
609人 (低脂肪食305人、 低炭水化物食304人)
期間
12か 月
指導
食事法ごとの 少人数の 集まりを 12か月で 22回
最初の 8週間
脂質か、 消化される 炭水化物を 1日20gまで 減らす
8週間の あと
1週間に 5〜15gずつ戻し、 ずっと 続けられる 最も 少ない 量を 探す
最後まで 参加した 人
481人 (79%)
どちらの 食事法の 指導でも、 食事の 質を 保つことが 重視されました。 参加者が 12か月の 間に とった 栄養の 割合は、 次の とおりです。
食事法
炭水化物
脂質
たんぱく質
低脂肪食
48%
29%
21%
低炭水化物食
30%
45%
23%
遺伝子の タイプの 分け方
研究者は、 3つの 遺伝子の 型の 組み合わせで、 参加者を 「低脂肪食が 合うと される タイプ」と 「低炭水化物食が 合うと される タイプ」に 分けました。 使ったのは、 PPARG、 ADRB2、 FABP2 の 型です。 参加者の うち244人 (40%)が 低脂肪食が 合うと される タイプ、 180人 (30%)が 低炭水化物食が 合うと される タイプでした。
ADRB2 の 型は Gln27Glu (rs1042714)で、 dNAXY neo が 調べる Arg16Gly (rs1042713)とは 別の 位置です。 dNAXY neo が 調べる ADRB3 と UCP1 は、 この 試験では 使われていません。
試験では、 遺伝子の ほかに、 糖を 飲んだ 30分後の 血液中の インスリンの 量で 合う 食事法が 違うかも 調べています。
12か月の 結果
12か月の 体重の 変化は、 低脂肪食で 平均 -5.3kg、 低炭水化物食で 平均 -6.0kg でした。 差は 0.7kg (95%信頼区間 -0.2〜1.6kg)で、 統計的に 意味の ある 差ではありません。
遺伝子の タイプと 食事法の 組み合わせで、 体重の 減り方は 変わりませんでした (P = 0.20)。 インスリンの 量と 食事法の 組み合わせでも 同じです (P = 0.47)。 研究者は、 遺伝子の タイプも インスリンの 量も、 どちらの 食事法が 誰に 合うかを 見分ける 役に 立たなかったと 結論しています。
関連を 見る 研究と この 試験で、 言える ことが どう 違うかは 「 遺伝子検査ダイエットの 信憑性:研究で 言える こと、 言えない こと 」に まとめています。
dNAXY neo は 遺伝子タイプを 食事を 選ぶ 目安に 使う
DIETFITS 試験の 結果からは、 遺伝子タイプに 合わせた 食事で 体重が より 減るとは 言えません。 dNAXY neo も、 遺伝子タイプを 体重の 減り方を 決める ものとしては 使っていません。 使い方は、 糖質と 脂質の どちらを 先に 控えるかを 選ぶ ときの 目安です。
結果レポートの 「栄養の 知識」の 章には、 遺伝子タイプごとの PFC の 割合が 載っています。 たとえば 糖質と 脂質が どちらも 危険度3の 人は、 糖質を 先に 控える 場合、 たんぱく質40%、 脂質40%、 炭水化物20%が 目安です。 脂質を 先に 控える 場合は、 たんぱく質40%、 脂質20%、 炭水化物40%に なります。 どちらの 方法を 選ぶかは、 続けやすさで 決めてかまいません。
dNAXY neo では、 結果が 出た 日から 30日間、 遺伝子タイプに 合わせた 1週間の 献立と 食事の 判定を 使えます。 献立を 試し、 自分が 続けやすい方を 確かめてください。
検査を 受けるには
dNAXY neo の 検査は、 綿棒で 頬の 内側を こすって 送る 方式です。 検体の 到着から 約2週間で、 ADRB3、 UCP1、 ADRB2 の 3つの 遺伝子の 結果レポートが マイページで 開けます。 価格は 9,350円 (税込・ 送料込み)です。 調べる 遺伝子の 研究は 「 検査結果の 根拠 」の ページに 載せています。
出典
Gardner CD, et al. Effect of Low-Fat vs Low-Carbohydrate Diet on 12-Month Weight Loss in Overweight Adults and the Association With Genotype Pattern or Insulin Secretion: The DIETFITS Randomized Clinical Trial. JAMA. 2018;319(7):667-679.(PubMed 29466592 、PMC5839290 )
文責
dNAXY neo 編集部 (株式会社tatepass)
担当ペルソナ: 佐々 木 英樹 (遺伝子検査)
遺伝子と 遺伝子検査の 記事を 担当します。 検査で わかる ことと わからない ことを 分けて、 根拠の 研究と あわせて 説明します。
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