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「肥満遺伝子は嘘」と言われる理由:研究でわかっていること

2026年10月7日

肥満に関連する遺伝子は、数十万人規模の研究で見つかっており、「肥満遺伝子は嘘」とまでは言えません。ただし1つ1つの遺伝子の影響は小さく、研究によっては関連が見られないこともあります。

「嘘」と言われる理由の多くは、この「小ささ」と「結果の分かれ方」にあります。この記事で扱うのは、研究でわかっていることと、遺伝子の結果をどこまで使えるかです。

肥満に関連する遺伝子は、研究で見つかっている

体重や BMI に関わる遺伝子は、たくさんの人の遺伝子を一度に比べる研究で探されてきました。

よく知られているのが FTO という遺伝子です。2007年に英国の研究グループが報告した研究(Frayling ら、Science)では、13の集団、38,759人で FTO の型と BMI の関連を確かめました。この型を両親から1つずつ受け継いだ人は、成人の約16%でした。その人たちは、受け継いでいない人より体重が約3kg重く、肥満になるオッズは1.67倍だったと報告されています。

2015年には、最大で339,224人のデータを使った研究(Locke ら、Nature)で、BMI に関連する場所が遺伝子全体の中に97か所見つかりました。肥満に関連する遺伝子があることは、こうした大規模な研究で繰り返し確かめられています。

1つ1つの影響は小さい

同じ2015年の研究では、見つかった97か所をすべて合わせても、人によって BMI が違う理由のうち約2.7%しか説明できませんでした。研究者は、よくある遺伝子の違い全体では20%を超える分を説明すると見積もっています。

1か所ごとの影響は、それだけ小さいということです。たくさんの遺伝子が少しずつ関わっているので、1つの遺伝子の型だけを見て、その人の体重を言い当てることはできません。

dNAXY neo が調べる ADRB3 でも同じです。日本人6,582人のデータをまとめた解析(Kurokawa ら、2001年)では、Trp64Arg という型を持つ人の BMI は、持たない人より平均 0.26 kg/m² 高い結果でした。身長170cmの人なら、体重で約0.75kgの差にあたります。

研究によっては、関連が見られない

肥満に関連するとされる遺伝子でも、研究によっては関連が見られません。dNAXY neo の「検査結果の根拠」のページには、そうした研究も載せています。たとえば ADRB2 は、日本人4,193人の研究で、この型だけでは BMI や肥満との関連が見られませんでした。

UCP1 では、若い日本人男性349人の研究で BMI との関連が見られていません。その一方で、日本人女性312人の研究で、型を持つ閉経前の女性は BMI と4年間の体重の増え方が大きかったと報告されています。同じ遺伝子でも、ある集団では関連が見られ、別の集団では見られないことがあります。関連を認めなかった研究の中身は「関連を認めなかった研究も載せる理由:根拠のページの読み方」にまとめました。

関連が見られない研究があると、「肥満遺伝子は嘘だった」と受け取られやすくなります。研究で言えるのは、影響が小さいので、対象や条件によって差が見えたり見えなかったりする、というところまでです。

「体重が決まる」は言いすぎ、「食事を選ぶ目安」が研究の範囲

遺伝子の型で体重が決まるかのような受け取り方は、研究の範囲を超えています。米国の成人609人を対象にした無作為化試験(Gardner ら、JAMA 2018年)では、PPARG、ADRB2、FABP2 の3つの遺伝子の型の組み合わせで、低脂肪食と低炭水化物食のどちらが合うかを分けました。12か月の体重の減り方に、遺伝子の型による差は見られませんでした。

一方で、遺伝子の型を知ることに意味がないとも言えません。集団の平均で見た小さな差でも、糖質と脂質のどちらを先に控えるかで迷ったときには、選ぶ理由の1つになります。研究で言えるのは、食事を選ぶ目安になるところまでです。

dNAXY neo の結果レポートの「遺伝子検査について」の章でも、今の体は遺伝的要因と環境的要因の両方でできていると説明しています。遺伝子は変えられませんが、食事や運動は変えられます。

dNAXY neo の結果を、目安として使う

dNAXY neo の検査で調べるのは、ADRB3、UCP1、ADRB2 の3つの遺伝子です。結果レポートには、糖質、脂質、たんぱく質(筋肉)の項目ごとに危険度1〜3が出ます。糖質と脂質は、危険度2で「ややひかえめ」、危険度3で「ひかえめ」が食事の目安です。

研究の種類ごとに言えることと言えないことは「遺伝子検査ダイエットの信憑性:研究で言えること、言えないこと」にまとめています。検査の価格は9,350円(税込・送料込み)で、結果が出た日から30日間は、遺伝子タイプに合わせた1週間の献立と食事の判定を使えます。

出典

ダイエット遺伝子検査+30日プログラム

9,350円(税込・送料込み)

検査の内容を見る

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