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無作為化比較試験(RCT)とは?わかりやすく、遺伝子の研究を例に

2026年10月7日

無作為化比較試験(RCT)は、参加者をくじのような方法で2つ以上のグループに振り分け、試したい方法の違いだけを比べる研究です。どのグループに入るかを本人も研究者も選べないので、生活や体質の違いによる偏りが入りにくくなります。

ランダム化比較試験とも呼びます。英語の Randomized Controlled Trial の頭文字をとって RCT です。この記事では、しくみと確かな研究とされる理由を、遺伝子と食事法の試験を例に説明します。

参加者をくじで分け、方法の違いだけを比べる

国立がん研究センターのがん情報サービスの用語集は、ランダム化比較試験を次のように説明しています。研究の対象者を2つ以上のグループにランダムに分け、方法の効果を確かめる研究で、試したい方法以外の要因がバランスよく分かれるため、公平に比べられる、という説明です。

食事法で考えると、流れは次のようになります。

  1. 参加の条件(年齢、BMI など)を決めて、参加者を集める
  2. くじのような方法で、低脂肪食のグループと低炭水化物食のグループに分ける
  3. 決めた期間、それぞれの方法を続けてもらう
  4. 期間の最後に、体重の変化などをグループどうしで比べる

比べる相手のグループがあるので「比較試験」、振り分けをくじで決めるので「無作為化」と呼びます。

くじで分けると、偏りが入りにくい

自分で食事法を選んでもらうと、もともと料理が好きな人や、運動の習慣がある人が片方に集まるかもしれません。その場合、体重の差が食事法の違いから出たのか、生活の違いから出たのか、区別がつかなくなります。

くじで分ければ、料理の好き嫌いや運動の習慣、年齢などは、どちらのグループにも同じくらいの割合で入るはずです。研究者が測っていない違いも同じように散らばるので、グループの差を、試した方法の違いと見なしやすくなります。研究の種類の中で、確かさが高いとされるのはこのためです。

ただし、人数が少ない試験は、結果が偶然に左右されやすくなります。途中でやめる人が多い試験では、最後まで残った人の偏りが結果に入りかねません。RCT であっても、人数と最後まで参加した人の割合はあわせて見てください。

遺伝子と食事法の試験:米国の成人609人を12か月

遺伝子と食事法を扱った大きな RCT に、米国の DIETFITS 試験(Gardner ら、JAMA 2018年)があります。dNAXY neo の「検査結果の根拠」のページにも、遺伝子の型で食事法を選ぶことについての研究として載せています。

項目 内容
参加者 米国の18〜50歳の成人609人(BMI 28〜40)
振り分け 低脂肪食305人、低炭水化物食304人
期間 12か月
最後まで参加した人 481人(79%)
12か月の体重の変化 低脂肪食 -5.3kg、低炭水化物食 -6.0kg

2つの食事法の差は0.7kgで、統計的に意味のある差ではありませんでした。研究者は、PPARG、ADRB2、FABP2 の3つの遺伝子の型で「低脂肪食が合うとされるタイプ」と「低炭水化物食が合うとされるタイプ」を分けていました。そのタイプと食事法の組み合わせでも、体重の減り方に差は見られていません。試験の細かい方法は「遺伝子で食事法を選んでも差がなかった試験:609人の12か月」にまとめています。

遺伝子そのものは、くじで振り分けられない

RCT でくじにかけられるのは、食事法や運動のように、研究者が割り当てられるものだけです。遺伝子の型は生まれつきなので、くじで決められません。

DIETFITS 試験でくじにかけたのは食事法です。遺伝子の型は、振り分けのあとでグループの中を分けて比べる目印として使われました。根拠のページにあるほかの研究は、型を持つ人と持たない人を比べたものです。同じ指導を受けた人を型で分けて比べた研究もあり、その違いは「観察研究と介入研究の違い:遺伝子と体重の研究の種類を知る」で説明しています。

研究の範囲で、結果を食事に使う

DIETFITS 試験の結果からは、遺伝子のタイプに合わせた食事法で体重がより減るとは言えません。dNAXY neo も、遺伝子タイプを体重の減り方を決めるものとしては使っていません。糖質と脂質のどちらを先に控えるかを選ぶときの目安として使います。

dNAXY neo の検査は、糖質(ADRB3)、たんぱく質(筋肉)(ADRB2)、脂質(UCP1)の3つの項目を調べ、項目ごとに危険度1〜3を出します。ADRB2 は DIETFITS 試験でも使われた遺伝子ですが、調べている型の位置は試験と別です。

価格は9,350円(税込・送料込み)で、検体の到着から約2週間で結果レポートが開けます。結果が出た日から30日間は、1週間の献立と食事の判定を使えます。

出典

ダイエット遺伝子検査+30日プログラム

9,350円(税込・送料込み)

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