検査結果の根拠
調べる3つの遺伝子について、根拠にしている研究を載せています。日本人を対象にした、査読付きの論文を中心に選んでいます。関連を認めなかった研究も載せています。
遺伝子の型は、体型や体重を決めるものではありません。研究で見られた差は、同じ型の人の集団で平均したときの小さな違いです。
糖質: ADRB3(β3アドレナリン受容体)
調べる型: Trp64Arg(rs4994)
日本人を対象にした研究をまとめた解析で、この型を持つ人は BMI がわずかに高い傾向(平均 0.26 kg/m²)が報告されています。減量のしやすさとの関係は、研究によって結果が分かれています。
| 結果 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| 関連あり | 日本人の35研究グループ(計6,582人)をまとめた解析 | この型を持つ人は、持たない人より BMI が平均 0.26 kg/m² 高かった。 Kurokawa N, et al. Obes Res. 2001;9(12):741-5. |
| 関連あり | 肥満の2型糖尿病の日本人女性61人 | 12週間の減量プログラムで、この型を持つ人は体重の減りが小さかった。 Sakane N, et al. Diabetes Care. 1997;20(12):1887-90. |
| 関連あり | 閉経前後の日本人女性76人 | 3か月の食事と運動の指導で、この型を持つ人は体重が減りにくかった。 Shiwaku K, et al. Int J Obes Relat Metab Disord. 2003;27(9):1028-36. |
| 条件つき | 日本人男性295人 | この型だけでは肥満の割合に差がなく、摂取エネルギーが多い人でのみ肥満の割合が高かった。 Miyaki K, et al. J Epidemiol. 2005;15(6):203-10. |
| 関連なし | 中年の日本人37人 | 6か月の食事と運動の介入で、この型の有無による体重の減り方の差は見られなかった。 Kuriyama S, et al. Metabolism. 2008;57(11):1570-5. |
脂質: UCP1(脱共役タンパク質1)
調べる型: -3826A>G(rs1800592)
日本人女性を対象にした研究で、この型を持つ閉経前の女性は BMI と4年間の体重の増え方が大きかったと報告されています。若い男性を対象にした研究では BMI との関連は見られていません。
| 結果 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| 関連あり | 日本人女性312人 | 閉経前の女性で、この型を持つ人は BMI と4年間の体重の増え方が大きかった。 Matsushita H, et al. Maturitas. 2003;45(1):39-45. |
| 条件つき | 肥満の日本人 | ADRB3 の型と組み合わさると、減量の効果が小さくなることを報告した短報。 Kogure A, et al. Diabetologia. 1998;41(11):1399. |
| 関連なし | 若い日本人男性349人 | この型と BMI との関連は見られなかった。 Shihara N, et al. Int J Obes Relat Metab Disord. 2001;25(6):761-6. |
たんぱく質(筋肉): ADRB2(β2アドレナリン受容体)
調べる型: Arg16Gly(rs1042713)
日本人を対象にした大規模な研究では、この型だけでは肥満との関連が認められていません。他の遺伝子の型と組み合わせたときの関連が報告されています。3つの中では、根拠が最も弱い項目です。
| 結果 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| 関連なし | 日本人4,193人 | この型だけでは、BMI や肥満との関連は見られなかった。 Pereira TV, et al. Obesity (Silver Spring). 2011;19(7):1523-7. |
| 関連なし | 日本人男性210人 | この型と肥満との関連は見られなかった。 Hayakawa T, et al. Metabolism. 2000;49(9):1215-8. |
| 条件つき | 日本人222人 | ADRB3、UCP1 の型と組み合わせたとき、腹部の脂肪のつき方(ウエストとヒップの比)との関連が見られた。 Tsunekawa K, et al. Endocr J. 2011;58(12):1079-86. |
遺伝子の型で食事法を選ぶことについて
低脂肪食と低炭水化物食のどちらが合うかを遺伝子の型で分けても、12か月の体重の減り方に差は見られなかった(ADRB3、ADRB2 を含む3つの遺伝子の型の組み合わせで検討)。
対象: 米国の成人609人(無作為化試験)。Gardner CD, et al. JAMA. 2018;319(7):667-679.
dNAXY neo の食事や運動の情報は、遺伝子の型に合わせて特別な効果を約束するものではありません。続けやすい方法を選ぶための参考として使ってください。